(月刊)サンライドスタイル あなたのワークシーンをサンライドがサポートします! 25.Oct.2005
 
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自転車で行く「しまなみ海道」

サイクリストに人気のルートをマウンテンバイクで疾走!

決戦(?)前夜

暑さも一段落した10月。ひさしぶりに自転車に乗りたくなってしまった。

ここ1年半程、デスクワークに追われる日々が続き、歩くことすら忘れてしまったかのようなカラダに鞭を打つべく、愛車のマウンテンバイクを取り出してみた。それは、室内保管のため薄らとホコッている程度で、整備状態は万全(のはず)。

早速、先日オーダーしておいたスリックタイヤを取りつけに、行きつけの自転車店へと向かう。が、しかしまだ未入荷のため、仕方なしにお店の在庫で浅めのブロックタイヤをインストール。このことが後に、おもーい結果を生み出すとは思ってもみなかった。


■看板の拡大図

10/9(快晴)の中スタート

朝から快晴のこの日、50代のI氏が伴走し、「自転車で行くしまなみ海道」を撮影してもらうこととなった。このI氏は今回がはじめてとのことで、電話でお願いした時には1つ返事でOKとかなり楽しみにしていたようだ。

今回の行程は「尾道〜大三島」往復80kmくらい。

早速、朝9時に尾道に到着し、駅近くの有料パーキングに止め、車から準備していたマウンテンバイク2台を手早くおろし組み立てる。なんだか、年輩のオジサマたちがなにやら行列。なんだろうかと思っていたが、数分後に到着した観光バスに吸い込まれていく。あ!競艇や競輪の送迎バスだった…。

早速スタート地点に移動していると、たまに会う尾道の人って、ちょっとした自転車に乗っていると、「どこまで行くの?どこから…?」なんてフレンドリーに声をかけてくれるんです。やはり開通から、同じような格好をした「サイクリスト」に馴れている感じだし、遠くからきた人との会話を楽しんでいるみたい。

実は尾道からの出発には、尾道ー向島間を必ず渡し船に乗りたいと自身のこだわりがある。地元も方には何気ない風景も、我々のように日常に存在しない光景は実に楽しい。戦艦大和の映画のセットを遠巻きに見れるのも今だけ。

向島に渡るとフラットな道が続き、島を反時計周りに半周する。その町中を進むと海岸線に突き当たり、早くも海に浮かぶ島を眺めながら、景色を楽しみ足を暖めるにはちょうど良い加減。そして、1つめの橋である「因島大橋」が姿を現わす。橋に関しての細かなデータは割愛させていただくが、昭和の時代には「東洋一の橋」だと言っていた記憶がある。ここは車が走る下の段に、歩道、自転車道があり、橋の中を走っていく。

そして因島では海沿いを走り、島中央を通り海沿いへと約10km強を緩やかなアップダウンを走る。まだまだ、談笑しながらの走りに、I氏と共に余裕が感じられる。そして、見えてきたのが「生口橋」。すぐそこに見える生口島にかかる姿は、どことなくスマートにみえてきれいな感じ。ここでは、車が走る横に歩道があり、車と同じ目線でありながらゆっくりとしたスピードで進み、歩行者や自転車ならではで別の景色を楽しめる。

その生口橋を渡たると、次の多々羅大橋まではしばらく海沿いを走り続ける。ここは、自動車も専用道が開通していないために、一般道に出るので交通量はやや多くなった。しかしながら、開通後のピークを知る者とすれば、いまや田舎の道路に過ぎない。

〜 回想シーン 〜あの1999年はお祭りムード一色で、大にぎわいしていた。開通直後のゴールデンウィークには今治から尾道までの全線で自動車が大渋滞し、1時間で渡るところを1日かけて渡った程に、人が押し寄せている。当時の私は仕事で、何度となく営業車で往復していたが、その平日でも観光バスは多く、そして、橋の上にはスニーカーを履いた団体さんが列をなして歩いていたものだ。もちろん、そのときも自転車で渡っていたっけなあ…。〜おわり〜

そう、5年前ににぎわいをみせていた「多々羅大橋」には、今、人陰はほとんどみられない。あの「歩こう会」の団体さんが押し寄せることはないのだろうか。ここは斜張橋としては世界一らしく、世界一を自転車で堪能できるとは格別な思いなわけです。と、ここで12時となりややスローペースでの走行ではあったが、一応の目的地「大三島」に到着。

そして、走りながらI氏と協議の結果、最終の来島海峡大橋を見に行くことで一致。帰りの時間を気にしながら、行けるところまで行き、ダメなら引き返すことになった。もちろん自走して帰るわけだから、復路を忘れてはならない。食事は一時お預けで先に進むことにした。

大三島を走ると次に見えるのは、アーチ型の形状で狭い海峡部に架かる「大三島橋」にのぞむ。大きめの橋ばかり見てきたわけただから、なにやら親しみが持てる大きさに思えてきました。この当たりから、実は久しぶりの自転車に、なにやら尻に違和感を感じはじめ、ぞもぞと落ち着かない走り。んー。I氏にさとられていないだろうか?やはり、I氏も若干の疲労感を感じている模様。

「伯方の塩」って言うとここだったんだ。
時間にして1時よりちょっと前、ローソンを発見し昼食をとることにした。ここまでの走りで、随時手持ちの補給食を食べていたので、軽めながら米類に飲料水など調達して店の前に陣取るも、やはり帰りの時間を気にしながら、食事を手早く済ませて目的地を目指しはしりだした。

伯方島では走行距離が比較的短く、次の「伯方・大島大橋」はすぐそこに見える。ここまできちゃうと感動より、疲労感がおおいかぶさってきちゃった。海岸沿いの道から橋まで一気に駆け上がり、眼下に見える潮の流れに感心しながらそして一気に下る。

大島となると、釣り人が多い海沿いのフラットな道を走る。このあたりから会話がなくなり、目的地へとひたすらペダルを踏む。と、島の中央を走る道にルートをとり、車ではなんともない坂をのぼり続ける。鍛えていない非力なエンジンでは、精神的に疲れちゃう。しかし、そんな表情をひとつせず、I氏には余裕の顔をみせておいた。

しばらくして、坂道を先行してI氏の様子を見ていると、若干重そうに走っている。そこで、スリックタイヤのマイバイクとI氏のバイクを交換。ここで、I氏は息を吹き返したように勢いよく飛び出し、カズだ−はこの大リーグボール要請ギブスのようなバイクで必死に後を追う。このバイク(青いやつ)は見た目のインパクト重視で、自らが構成したヘビー(重い)な仕様。それに追い討ちをかけたのが、自転車店の在庫だった浅めのブロックタイヤなのだ。走りも重いが、ここまで来たI氏のためにも、頑張りどころ。ようやく下田水港へと辿り着いた。

到着した感動も程々に、今治へは時間的な都合で断念。トイレ休憩だけしたら、折り返しで復路を急がなければならない。ここで感動のI氏とは別に冷静な自分がいる。本当にこのまま日暮れまで帰れる?いま、14:30…。

いざ走り出すと、尻の痛みが波のように押し寄せては引いていく。この状態で4時間を走りきれるのか不安に襲われた。「しまなみバス(尾道ー今治)」の長距離バスに乗ることも考えつつ、痛みをI氏に悟られぬ様に苦笑い。一方のI氏もいきなりの長距離にいくらか疲労感が隠せずにいるようだ。

一つ一つの景色を楽しむというよりは、いかに明るいうちに尾道まで帰れるかが最重要課題で、写真や休憩を楽しむことはなかった。そう背中に太陽を感じながら走っていたが、日が暮れ出すと早いもの、因島大橋であたりは真っ暗になってしまった。実は、ライトは頭につけるライトを1つとテールランプが1つしかなく、ゲスト参加のI氏にライトを譲り、あかりがない中で走る恐さはストレスばかりを感じるものでした。

このあと自走して尾道に着いたのが、日が暮れて19:00過ぎ、予想以上の展開に次回はタイムに再挑戦を誓った(おわり)

 


スタートの尾道駅前で余裕の記念撮影。午前9時30分出発!




一時は東洋一と言われた「因島大橋」




因島大橋では自動車が走る下に、歩行者などの通行スペースがある2段構造になっている




生口大橋からは車道の横に歩道があり、自動車と同じ目線ながらスピード感の違いからゆったり流れる景色に感動




「多々羅大橋」は大きい斜張橋で渡るまでに距離があり、ピーク時には多くの人がウォーキングで瀬戸内の風景を楽しんでいた…




I氏が激走!海峡部にかかるアーチ状の橋が目を引く「大三島橋」車道と歩道の広さが同じ感じ




来島海峡大橋をバックに往路の証明写真になりました




あたりはすっかり暗く、夜間走行の準備もないまま走り疲れ果てた状態で、向島から渡し船で「帰った」と安心の表情
 ●workwer
 
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